シド・ミードさんから考える∀ガンダム(ターンエーガンダム)のデザイン!!

皆さんは∀ガンダム(ターンエーガンダム)のデザインについてどう思いますか?
ガンダムファンからは何かと批判的な意見の多い、∀ガンダム…。
自分も初めて見たときは「ん?おじさんかな?」とか思ってしまいました。

メカデザインを担当したのはシド・ミードさんという
世界的に有名なデザイナーさんでした。

今回は、シド・ミードさんの経歴について振り返りながら
∀ガンダムのデザインがどうしてこうなったのかを
考えていきたいと思います!

∀ガンダム(ターンエーガンダム)とは?

出典:https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=17386914

まずは∀ガンダム(ターンエーガンダム)について軽くおさらいしましょう。

∀ガンダムはガンダム誕生20周年を記念して製作されたもので、
ガンダムシリーズの生みの親である富野由悠季さんが総監督をつとめました。

悲惨な描写が少ないことや女性キャラの活躍が多いこと(主人公も女装したり)、
全体的にのどかな雰囲気であったり、
メカニックデザインに外国人デザイナーが起用されたりなど
それまでのガンダムシリーズとは異なる点が多いのも特徴的です。

また「∀」は「すべての」を意味しており、
ガンダムシリーズの話が行きつく先の話という位置づけだったりします。



∀ガンダムのデザインを見ていこう!

出典:https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=75443552

それでは今回のメインである∀ガンダムのデザインについて見ていきましょう。

▼頭
従来のガンダムと比べるとかなり丸みを帯びている頭部ですが、
なんといっても特徴的なのが、顔面の「ひげ」です。
白く斜め45度くらいに曲線的に伸びる白いひげは
アンテナとか装甲の一種とかいう設定があります。

▼胸
従来のガンダムは胸にダクトがありごつごつしていましたが、
∀ガンダムかなり平べったく仕上がっています。
また、色は青がメインで肩に近い部分が少し黄色です。

▼肩、腕
こちらも従来のガンダムと比べると、曲線的な部分が目立ちます。
部品の境目であると思われる、線も従来より多いです。

▼コックピット
腰の前部分に位置していて、筒のような形をしています。
そんなところにあって大丈夫なのか?と思いますが、
技術的にシリーズ屈指の防御力を誇っているらしいです。

▼足
従来のガンダムと比べてもあまり変わりがないようにも思えますが、
やはり曲線的な部分が目立っていて、腕と同様に線も多いです。

自分は、全体的に曲線的で丸みを帯びており、スリムなイメージが強いと思ったのですが
皆さんはどのような印象をお持ちになったでしょうか?



∀ガンダムのデザインを担当したシド・ミードとは?

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%89

それでは、この∀ガンダムをデザインしたシド・ミードさんとは
一体どのような経歴を持つ人物だったのか、見ていきたいと思います。

アメリカの工業デザイナーで、フォード社に勤めた後、工業デザイナー、イラストレーター
として、近未来的でカラフルなデザインを提供していました。
自動車業界や航空宇宙分野など幅広い分野で活躍しており、
映画では「ブレードランナー」や「スタートレック」など
有名な作品に参加しています。

日本でも、ポスターアート、商業施設、テーマパーク、プロダクトデザインなど
数多く手掛けており、アニメでは「宇宙戦艦ヤマト」と「∀ガンダム」に
メカニックデザイン担当で参加しました。

SFデザインのトップを行くシド・ミードさんの作品は
その後のデザインに大きな影響を与えています。

SFものが好きな人にとっては、この人がいなかったら
存在しない作品があったかもしれないと考えるだけで、
ありがたいと感じるのでは?



なんでこうなったのか考えてみる -ジド・ミードさんのターンエーガンダムのデザイン-

出典:https://www.gundam.info/news/video-music/news_video-music_20180611_09.html

ようやく本題です。どうしてこのようなデザインになったのかを考えてみます。

まず、コンセプトとして「より人間的」「機械としての合理性」
があったことが要因の一つだと思います。
曲線的に描かれた部分や丸みを帯びた部分はより人間的に
しようとした結果でした。

合理性を求めた結果も様々な部分に現れていました。
コックピットの位置は歩行時の安定性やパイロットの出入りを邪魔しないためだったり、
胸の部分は「マルチスーパーサイロ」という、多目的プラットフォームになっていて
武器などを状況に応じて換装できるようになっていたりします。

あの特徴的な髭の部分も、全体の表面積を減らすためというのが
1つの理由であり、合理性を求めた結果なのかもしれません。

また、部品の境目の線も従来の「ブロックを積み上げた感じ」から「表面に張り付ける感じ」
にした結果であり、本業である工業デザインの設計思想を取り入れた結果、
シンプルになったとされています。
(シンプルになったのが原因かわかりませんが、最初のガンダムの半分近い重量になってました)

デザインの方向性がそもそも違っていたのが、従来のデザインと
大きく違っていた原因だということがわかりますね。

自分はこのことを知ってからは、∀ガンダムのデザインの意図が
理にかなっていると感じ、そういった視点から見ると
このデザインもいいものだと思えます。

ガンダムをデザインの視点から見るということは
なかった自分ですが、∀ガンダムにであったことで
新しいガンダムの楽しみ方を見つけることができました。

皆さんも様々な視点からガンダムを楽しんでください!



 

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